2022年1月23日日曜日

1月22日(土)通常練習会報告 NEW!

  浅田小学校をお借りして、1月22日(土)「通常練習会」を開催しました。選手13名、指導者6名で行いました。来月23日(水)に行う予定の「YONEX講習会」の午前中、KJBC講習会として実施する「昔の指導法VS令和の指導法」の資料作りとして行いました。以下報告します。次回は1月30日(日)東小田小です!奮ってご参加ください。まん延防止等重点措置下における学校施設開放の施策に則り行います。by組長


松尾組80番誕生!!

BADMINTON
昔の指導法VS令和の指導法
 自分がバドミントンを始めたのが、大学1年生の年、昭和48年(1973年)でした。まもなく50年になります。自分が指導されてきたことや、若い時期、教員としてバドミントン部を率いて指導してきたことなどの昔の指導法と現在のジュニアクラブで指導していることを比べてみました。皆さんの部活動やクラブでの指導ではどのような指導(練習)をしていますか?

 昔の指導法が全てダメという訳ではなく、今も変わらないこともあるとは思いますが、スポーツ医学の進歩や道具の進化はそれを越えるものがあります。そこを取り入れてこその「令和の指導法」だと考えています。

==準備==
静的ストレッチVS動的ストレッチ
静的ストレッチとは
筋肉を伸ばした状態で反動をつけず、保持(20秒から30秒秒程度)することで、筋肉の緊張をやわらげ、柔軟性の向上や関節可動域の拡大などの効果が得られます。また、深呼吸を入れながら実施することで、リラックス効果もあります。
 しかし、準備運動で静的ストレッチを用いると、必要以上に可動域や柔軟性が向上され、筋発揮の低下や、パフォーマンスの低下につながってしまうことがあります。
※伸ばしすぎに注意!

動的ストレッチとは
一番わかりやすいのは「ラジオ体操」だと思います。動的ストレッチは伸張反射を高めることで、運動の切り替えがスムーズになることや、心拍数向上などの効果があり、準備体操に向いていると言われています。静止する場合もありますが、3秒程度と短く設定します。

動的→アップ時 静的→ダウン時として覚えてください。
学校やクラブで静的を準備で行っている場合はもうやめて、もう一度学習してください。

動くための準備:
①心拍を上げる ②筋への血流を増す ③コアの体温を上げる(約1°)④神経系の機能を目ざまさせる ことが必要です。それが「動的ストレッチ」(ムーブメントプレパレーション)(ダイナミックストレッチとも言います)です。
 具体的には本ブログの「ゴーセン講習会」(←クリック)(2021/5/3)をご覧ください。以下はその際の動画の一部です。

【動画:スコーピオン】

【動画:ヒップクロスオーバー】

今回の動画

【動画:スコーピオン】




==構え==
聞き腕を耳につけるVSゼロポジション
自分が大学生の時には:その1…
 シャトルは頭の真上でヒットし、聞き腕は耳に当たるように真上に振ると習いました。当時は木のラケットでした。左肩は下げないように指導されました。
そうして打つと、次第に肩や肘が痛くなってきました。無理な姿勢によるものでした。

頂いた木のラケット


今はゼロポジションで構えます


道具の軽量化とスポーツ医学の発展で理論が作られました。

 まず両手を頭の後ろで組んで、肘が肩より前に出ます。そして肘の位置は肩より上になります。右手の肘と肩を動かさずに両手を解いて、肘から先が垂直になる位置に持っていきます。その位置が一番シャトルに自分の力を伝えやすいゼロポジションです。そして怪我の防止にもなります。

小指・薬指グリップVS親指・人差し指グリップ

これも自分が大学生の時には:その2…
 イースタングリップで「小指と薬指で握れ!」と教わりました。ウエスタングリップは矯正されました。
 そして最近には「親指と人差し指で持って、残りの指は添えるだけ」「手のひらに空間を作って打つ瞬間に強く握る」と教わりました

 現在はラケットの軽量化で、フォアとバック、どちらにもバランスよく即座に握り替えられることができるようにするのが狙いだと思います。知り合いの指導者は「宇宙遊泳グリップ」と名付けていました。今回はわざと「パー」のような脱力状態から「グー」にして強く握って打つ練習をしてみました。





【動画:「パー」グリップから】

==トレーニング==
ウサギ跳びVS動いて行う
これも自分が大学生の時には:その3…
大学2年生の夏合宿!7泊8日の合宿が長野県須坂市でありました。理由は覚えてませんが、中日の体育館が押さえられてませんでした。やった休みか?と思ったその時地元出身の部長が「山でトレーニング!」と叫びました。そこで行ったのが「ウサギ跳び」15m程の山道登り競争でビリになり負けたら、もう一度戻り次のグループと競争というメニューでした。辛かった「ウサギ跳び」…今は禁止になっています。その理由は…

動画:ウサギ跳び 実演】

 人間の身体は膝を曲げて体重をかける非常に不自然な姿勢で維持していくことに適していなく、ジャンプすることが怪我にもつながり、柔軟性の低下を招き、硬直的緊張を続けることがいけないとされてきました。1980年代には禁止になりました。(自分は1977年に教師になりました)
 この硬直的緊張を無くすことが大切と自分は考えます。
なので、身体全体を伸ばす「大ウサギ」「静止しない、つま先外しのランジ」「動かす空気椅子」…
動かしながら行うトレーニングが重要と考えてKJBCでは実施しています。いかがですか?

【動画:大ウサギ】

【動画:つま先外しランジ】

【動画:動かす空気椅子1】

【動画:動かす空気椅子2】

==フットワーク==
N・M・Z文字フットワークVSシャトルに合わせたフットワーク
教員になりたての頃:その1…
 なかなか指導法が確立せず、経験したことだけで指導していた時期がありました。そんな時にバドミントン部顧問の教員仲間で「夜練習会」が毎週火曜日等に行ってくれました。当時の最新の指導法を学んで来た方がいて、伝達していただきました。「チャイナステップ「ブラジル体操」「回内・回外の理論」「ダブルスの練習方法」「シングルス選手の養成の仕方」「他県の指導者との交流」…至れ里尽くせりでした。そんな中に「N・M・Z文字フットワーク」もありました。部員数が多く100名をさばくには取って置きの方法でした。当時はよくやっていました。

 しかし、体力はつき動きも出来ましたが、試合には役立ちませんでした。実際のシャトルの動きに合っていなかったからです。Nで言うと、3番でスマッシュを打って、4番でネットに来たシャトルをプッシュ!その返球が2番に来てまたスマッシュ!さらにネットに出て1番でプッシュの流れです。赤字のところが実際の返球ではありませんでした。プッシュした球が奥までくることはなかなかありません。しかし、全面1人の指示フットワークでは人数が進みません。そこで…


【動画:N文字フットワーク】

 試合の一場面を切り取って行うことにシフトしました。センターからスタート!2番でストレートクリヤーを打ったら、3番に返球が来てクロススマッシュを打ち、1番にストレート返球された球をプッシュする。というような想定にして行います。タイマーを7秒程度にセットして次の選手はその合図に反応して、「リアクションステップ」を踏んでスタートします。文字フットワークの時と同じように大人数でも対応できました。想定を変えれば、3-2-1の逆や3-3.5=4-1の様なAプッシュのダブルスの練習にもなります。4点にすることも可能です。


【動画:シャトルに合わせたフットワーク】

==練習方法==
ノックの方法
※これも選手が打った球に合わせてフィーダーが動いてノックする必要があります。ストレートにノックした球を選手がクロススマッシュする練習なら、次のノック球はフィーダーが動いてサイドを変えてノックしないと意味をなしません。同じ位置からのノックを以前はしていたように感じます。常に次の球の意味を与えてノックする必要があります。
 また右からノックしたのならば、次は左、さらにセンターからと動きを変えて行うことも大切です。
【動画:フィーダーが動くノック】

基礎打ち
※中学始めなら、中1の夏休みまでには「スマッシュ交互」「ドロップ交互」「スマッシュ大レシーブ」などの交互系の基礎打ちが出来るようになりたいです。KJBCでは練習会でフットワークの練習はほとんどしません。シャトルを打つ練習の中で動きを取り入れています。動きが入る練習を基礎打ちができたら進んで行ってください。
 今回も「対角線ネットインヘアピン」「対角線プッシュ筒倒し」を動きを入れた練習として実施しました。
【動画:ネットインヘアピン】

こなす練習~到達度設定練習へ
※以前は「こなす練習」ばかりしていました。「こなす練習」とは回数や時間を決めて繰り返し行う練習方法です。技術を身につける練習方法で、とても必要ですがこればかりでは試合に役立つ練習になりません。身につけた技術を試す練習が必要です。

 そのためには「ノーミスでつなげる」「ネットインを何回出来るか?」「筒を何本か倒す」「1分間つなげる」…などの「到達度を設定」する練習方法が必要だと思います。
 さらに選手の技量を考えて「段階的に指導することも大切です。今回は「クリヤーからのラリー+ドロップ」と題して、一段階上げた練習として行いました。記録はまだまだでした。また、「2人組ドロップ クロス」を行いました。ヘアピンも2回として1分間ノーミスを到達度にしました。
目標は各回1ミスの合計8



【動画:2人組ドロップクロス ヘアピン2回】

==まとめ==
 自分が習ってきた指導法と現在の指導法を比べてみました。他にも「給水問題」「乳酸について」「遅筋・速筋について」「試合当日の食事」「ウエアーの着替えについて」「着替えたウエアーについて」「シャトルの置き方」「シャトルの受け渡し」「シャトルの手渡し方法」「コーチングとしての声かけ」「バドミントンノートの活用」「広報問題」…数限りなくでてきます。2月23日の講習会までに準備したいと思います。よりよい指導法を求めて幅広く吸収していき、取捨選択して取り入れていきます。2月19日(土)には県バドミントン協会の資格更新講習会にも役員で行ってきます。様々な経験を重ねて行きたいです。

 川崎市の「ふれあいネット」のシステムが変更されます。今年4月から、これまでの団体登録がなくなり、全て個人登録になります。スポーツセンターごとに「グループ登録」という団体登録も必要です。在住・在勤を偽り登録されていた方が多くいて二重三重に団体登録していたそうで、今回のシステムになったとのことです。
 KJBCは個人登録は昨日(1/23)済ませました。有効期間は3年間です。各スポーツセンターへの登録は2月1日以降からになります。書類は揃えて幸SCで確認していただきました。あとは提出するだけです。来年度も頑張って市内スポーツ施設確保します。by組長

会計報告
前回まで-26410円
今回参加3900円+900円(1/19夜練習参加費)=4800円
支出支出327円
今回で -26410円+4800円-327円=-21937円
 




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