初心者の指導や試合に向けたレギュラーの指導については当然のことですが、指導計画が必要です。大会勝利という目標やチーム力を高める為に何を、どのように、いつまでに習得させるのかを考えて毎日の練習をむかえることが必要だと考えます。そこで①初心者の指導、②2,3年生の指導に分けて大まかな年間計画と大会前、大会後、次の大会前について書きます。
年間計画枠 新人戦~県総体まで
①初心者の指導(中1:4月~3月)
中学1年入部時に必要なこと
・入部した動機が一番大切ですが、バドミントンが好きになって積極的に取り組む姿勢が出来さえすれば大丈夫だと感じています。先輩のバドミントンをする態度、技術を感じ取り、入部したての時期に行われる「県強化リーグ」や「春季大会」などに応援に行かせて試合をみて、自分もこの舞台に立ちたいと思うことが必要と考えます。同じ道具やユニフォームなど、はじめの時期から購入させて本格的なバドミントンに取り組むようにします。
<指導の基本姿勢>
Learning Don't
しつけ してはいけないことを示す
Teaching Do
教える やって欲しいことを示す
Coaching Think Try
教わらなくても 自分で考える行動する
1年生の4月から1年間
4月~7月:基本ストロークの習得 段階的な指導(動きなし→動きあり)
ドロップオール→ドロップ交互への移行 他校の小学生スタート選手との試合をする
8月夏休み中:スマッシュ交互ができるようにする ノック→対人練習
・この時期は指導者がまず教えて、2年生が交代して毎日の指導にあたる。1年生がうまくなるのは2年生の指導によると伝え、毎年強いチームを作る原動力とします。
9月~12月:新人生出場を目標に掲げ、上級生に食い込む姿勢を作る。基礎打ちも「オール系」から「交互系」に移行させ、上級生と同じメニューが出来るようにする。大会前には戦術も指導する。
1月~3月:4月からは上級生となり後輩に指導しなくてはいけない時期となることを伝え、自分の技術確認をさせる。他校の小学生スタート選手と再度ゲームをさせて、得点がどのように変化したのか考え、足りない所を意識させる。早ければ3年生の5月までに追いつくという強い気持ち持たせる。
②2,3年生の指導
・基本技術習得のための毎日の指導が大切です。これまでにも書いてきましたが、選手に足りない所を指導者が見極め、それを克服するための計画を作ります。例えば「スマッシュのレシーブ」を鍛えたいと感じたら、①手投げでの練習②ノックでの練習③対人での練習とつなげて、3週間から4週間単位で計画を作り実行していきます。目標を試合での活用に定めて課題を、ひとつづつ克服させます。時期的な面で言うと、大会前、大会後、次の大会前で考えます。
<大会前>:
指導者は相手を分析して、自分たちの勝利の方程式を考えます。技術面やオーダー、チームの状態把握などが大切です。トレーニングが少なめで身体の負担を軽くします。「レシーブ系の練習」を増やして、相手のショットを止めるためのレシーブを磨きます。弱点強化ではない強点特化練習に取り組みます。
<大会後>:
一番大切な練習です。特に市予選後、次ぎの県大会や関東大会を見据えて、選手の何が足りなかったのかを分析する必要があります。補強の練習をします。過去のデータ分析も必要です。
<次の大会前>:
大会後、次の大会前に時間がある場合を想定します。例えば県新人戦後などです。1ヶ月以上時間が空くときには、トレーニングも増やし持久力をつけて、課題を再確認してじっくりと取り組みたいです。この時期は「つなぐ練習」「アタック練習」を多めにしていくようにします。
<大会後に取り組んだ練習例>
理由:動きが遅い、ラリーがすぐきれる、ドロップのタッチが遅い
方法:①クロスドロップ系(つなげる練習)
ストレートドロップ系も同じ(画像上のパターン)
基本の形 ①②:選手 ●:指導者
①が3からクロスに早いドロップ
2にフットワーク ストレートドロップ
●はヘヤピンで返球 ①はヘヤピンかプッシュで返球
②と場所チェンジしてラリーを続ける
時間:2分交替1人抜け、1人入る 2~4回程度
サイドを変えて行う
応用の形
●の最初の返球を同じところに返球する
①はポジションに戻り、再度3に行く
方法2:②クロスクリヤー系(つなげる練習)
ストレートドロップ系も同じ (画像下のパターン)
基本の形 ①②③:選手 ●:指導者
①が2からストレートに早いドロップ
③は3へアンダークリヤーで返球
①は3にフットワークして●にクロスクリヤー
●は1にドロップで返球 ①はヘヤピンかプッシュで返球
③は②にアンダークリヤー 以下②と変わって続ける
時間:2分交替1人抜け、1人入る 2~4回程
サイドを変えて行う
応用の形
③の最初の返球を同じところに返球する。●は①の同じところへクロスクリヤー
①はポジションに戻り、動く。
※このようなパターン練習を机上で作成して、コートで展開して確認修正して取り組みことが大切です。選手の課題を的確に把握し、時期によって適切な練習を組み立てていくことが選手強化には必要だと考えています。by組長
中学1年入部時に必要なこと
・入部した動機が一番大切ですが、バドミントンが好きになって積極的に取り組む姿勢が出来さえすれば大丈夫だと感じています。先輩のバドミントンをする態度、技術を感じ取り、入部したての時期に行われる「県強化リーグ」や「春季大会」などに応援に行かせて試合をみて、自分もこの舞台に立ちたいと思うことが必要と考えます。同じ道具やユニフォームなど、はじめの時期から購入させて本格的なバドミントンに取り組むようにします。
<指導の基本姿勢>
Learning Don't
しつけ してはいけないことを示す
Teaching Do
教える やって欲しいことを示す
Coaching Think Try
教わらなくても 自分で考える行動する
部活動では…
<中学生学年別活動方針>
1年次は夏の大会が終わる前までは、バドミントンを好きになり、この競技にかけてみようとする意識を作って欲しい。競技をする上でのマナーや練習態度をこの時期に、しっかり身につけてほしい。先輩の頑張る姿を見て、自分もそうなりたいという希望を持ってほしい。自分から進んでこの競技に取り組みたいと思う気持ちが大切な時期であると考える。
2年次にはこれまでの競技経験を通じて、試合で通用する技術や精神力をみがいてほしい。3年生に追いつこうとして努力することが必要と考える。他校の小学生から始めている選手を目標にして、その力を徐々に向上させて、肉薄できるような実力を蓄える努力を重ねてほしい。実力がまだついていない選手については、基本練習を反復させる。
3年次には部の代表として、レギュラーを目指したり、後輩の面倒をみるなど自分の部での居場所を作ってほしい。これまでの経験を大切にして最後の1年間の活動に最大の力を注いでほしい。
<中学生学年別活動方針>
1年次は夏の大会が終わる前までは、バドミントンを好きになり、この競技にかけてみようとする意識を作って欲しい。競技をする上でのマナーや練習態度をこの時期に、しっかり身につけてほしい。先輩の頑張る姿を見て、自分もそうなりたいという希望を持ってほしい。自分から進んでこの競技に取り組みたいと思う気持ちが大切な時期であると考える。
2年次にはこれまでの競技経験を通じて、試合で通用する技術や精神力をみがいてほしい。3年生に追いつこうとして努力することが必要と考える。他校の小学生から始めている選手を目標にして、その力を徐々に向上させて、肉薄できるような実力を蓄える努力を重ねてほしい。実力がまだついていない選手については、基本練習を反復させる。
3年次には部の代表として、レギュラーを目指したり、後輩の面倒をみるなど自分の部での居場所を作ってほしい。これまでの経験を大切にして最後の1年間の活動に最大の力を注いでほしい。
1年生の4月から1年間
4月~7月:基本ストロークの習得 段階的な指導(動きなし→動きあり)
ドロップオール→ドロップ交互への移行 他校の小学生スタート選手との試合をする
8月夏休み中:スマッシュ交互ができるようにする ノック→対人練習
・この時期は指導者がまず教えて、2年生が交代して毎日の指導にあたる。1年生がうまくなるのは2年生の指導によると伝え、毎年強いチームを作る原動力とします。
9月~12月:新人生出場を目標に掲げ、上級生に食い込む姿勢を作る。基礎打ちも「オール系」から「交互系」に移行させ、上級生と同じメニューが出来るようにする。大会前には戦術も指導する。
1月~3月:4月からは上級生となり後輩に指導しなくてはいけない時期となることを伝え、自分の技術確認をさせる。他校の小学生スタート選手と再度ゲームをさせて、得点がどのように変化したのか考え、足りない所を意識させる。早ければ3年生の5月までに追いつくという強い気持ち持たせる。
②2,3年生の指導
・基本技術習得のための毎日の指導が大切です。これまでにも書いてきましたが、選手に足りない所を指導者が見極め、それを克服するための計画を作ります。例えば「スマッシュのレシーブ」を鍛えたいと感じたら、①手投げでの練習②ノックでの練習③対人での練習とつなげて、3週間から4週間単位で計画を作り実行していきます。目標を試合での活用に定めて課題を、ひとつづつ克服させます。時期的な面で言うと、大会前、大会後、次の大会前で考えます。
<大会前>:
指導者は相手を分析して、自分たちの勝利の方程式を考えます。技術面やオーダー、チームの状態把握などが大切です。トレーニングが少なめで身体の負担を軽くします。「レシーブ系の練習」を増やして、相手のショットを止めるためのレシーブを磨きます。弱点強化ではない強点特化練習に取り組みます。
<大会後>:
一番大切な練習です。特に市予選後、次ぎの県大会や関東大会を見据えて、選手の何が足りなかったのかを分析する必要があります。補強の練習をします。過去のデータ分析も必要です。
<次の大会前>:
大会後、次の大会前に時間がある場合を想定します。例えば県新人戦後などです。1ヶ月以上時間が空くときには、トレーニングも増やし持久力をつけて、課題を再確認してじっくりと取り組みたいです。この時期は「つなぐ練習」「アタック練習」を多めにしていくようにします。
<大会後に取り組んだ練習例>
理由:動きが遅い、ラリーがすぐきれる、ドロップのタッチが遅い
方法:①クロスドロップ系(つなげる練習)
ストレートドロップ系も同じ(画像上のパターン)
基本の形 ①②:選手 ●:指導者
①が3からクロスに早いドロップ
2にフットワーク ストレートドロップ
●はヘヤピンで返球 ①はヘヤピンかプッシュで返球
②と場所チェンジしてラリーを続ける
時間:2分交替1人抜け、1人入る 2~4回程度
サイドを変えて行う
応用の形
●の最初の返球を同じところに返球する
①はポジションに戻り、再度3に行く
方法2:②クロスクリヤー系(つなげる練習)
ストレートドロップ系も同じ (画像下のパターン)
基本の形 ①②③:選手 ●:指導者
①が2からストレートに早いドロップ
③は3へアンダークリヤーで返球
①は3にフットワークして●にクロスクリヤー
●は1にドロップで返球 ①はヘヤピンかプッシュで返球
③は②にアンダークリヤー 以下②と変わって続ける
時間:2分交替1人抜け、1人入る 2~4回程
サイドを変えて行う
応用の形
③の最初の返球を同じところに返球する。●は①の同じところへクロスクリヤー
①はポジションに戻り、動く。
※このようなパターン練習を机上で作成して、コートで展開して確認修正して取り組みことが大切です。選手の課題を的確に把握し、時期によって適切な練習を組み立てていくことが選手強化には必要だと考えています。by組長