川崎ジュニア的練習法その7<バドノートの実践>3回目

<バドノートについて>
 選手とのコミュニケーションを取るために、初任の時から「バドノート」を書いていました。当初は班形式で5~6人で1冊のノートを回して記録していくようにしていました。「羽球音」と名付け、生徒から指導者へ、そしてまた生徒へ、生徒同士に声が音のように届くようになればと思って始めました。今回はその後に始めた「個人ノート」形式での実践を書きます。5回に分けて掲載します。

<バドノートについて>:3回目
 <その6:【中2】関東大会出場>
県総体個人戦第3位 2年:7月30日 1年生の時に思い描いた,夢の実現

 
2年:関東大会個人戦出場


2年:県総体女子ダブルス第3位入賞

  新人戦の時と全く同じ感じの組み合わせだった。横浜の学校には絶対勝てると思っていたけど、平塚の学校はとても不安だった。ここで負けたら絶対関東に行けないから、凄く怖かったけど自信を持って強気で笑顔で、最初からいいペースでやっていけて少ない点数でゲームを取れたし、先輩がいつもやってたサーブの相手のプッシュを、ハイバックでクロスの前に落とすことが、今日初めてできた。すごく調子良くなって自分のプレーがたくさん出せたと思う。
 相模原の学校が厚木の学校の人に負けたと聞いて、とてもびっくりしてラッキーと思って、勝つ気満々で試合に臨んだけど、めちゃくちゃ強くなっていてびっくりした。フェイントが上手で騙されてしまったり、スマッシュがすごく速くて、前衛でも力強いアタックがきて、返しきれなくて決められてしまったことがたくさんあった。
 負けてすごく悔しかったし、自分に自信がなくなってきたけど、しっかり気持ちを切り替えて横浜の学校との関東決める試合ができた。そしてすごくいい試合ができた。関東大会に行けると決まった時は嬉しくてたまらなかったです。

(1年生の時に立てた目標を達成しての、関東大会出場です。おめでとう!自分も定年の年に関東に行けてとても嬉しかったです)

<その7:【中2】朝会にて>
校長先生の話しを聞いて 2年:10月4日
 終業式に校長先生が言っていたことで、「人はみんな失敗をしたりするものだと」言われて「それをどう修正していくかが、価値があってとても大事だと言われました」アカデミーの練習で失敗を犯してしまったけど、次からどう修正していくか、それをちゃんと考えて、次行くときはやりたいと思います。(この少し前にアカデミーで指導者に練習態度のことで怒られたことがありました)
 バトミントンでも失敗したところをちゃんと覚えて、次やるときは、その失敗したところを修正して、直していけるように頑張りたい。だから失敗しても落ち込まないで、ちゃんと考えて修正できるようにしたいです。
(この心が大切です。あなたにちょうどあった話しでした。よく話しを聞いていましたね)

<その8:【中2】先輩引退 新人戦でシングルスにチャレンジ>
新人戦への決意 2年:12月17日



2年:県選抜大会にて

  最初から集中して試合の前に短めのアップをして体を温めて、試合に臨みたい。最初の試合とか体を動かしておく。出だしが大事で0対0から集中してミスをしないようにして、ミスやアウトをして点数が離れてしまっても、焦らず冷静になって自分から出さず我慢して1点づつ重ねる。
 そしてどんなときも「元気よく」「笑顔で」やる。負けていても弱気にならずに強気で、どうにかしようと思って、とにかく自分から出してしまう、ネットにかかってしまうミスが多いから、悪い体勢の時は無理に決めないで、クリアーを送って粘れるように真ん中でもいいから返して、体勢のいい時はいい球を打つけど、相手に取らせる球で、相手がミスしてくれればそれでいい。クリアーで攻めて基礎打ちみたいな感じで自分から出さない点、アウトで点をあげない。
 地区では絶対優勝する。ライバルにも勝っているし、この間セット取られそうになったけど、次は勝って優勝したい。県ではライバルがたくさんいるけど、前回ベスト16だったから、ベスト8に必ず入れるように頑張っていきたい。
(決意してそのことを記録にしていくことが大切と考え、毎回全員に大会前の決意を書かせました。自分の好きな言葉に「思考は行動を伴って現実可する」というのがあります。繰り返しそのことを話しました)

市新人戦優勝 2年:1月13日
2年・市新人戦
 今日は勝つつもりで試合に臨みました。リーグ戦では少し点を取られすぎたかなというところはあったけど、しっかり体を動かして早く動くことを意識していました。
 決勝トーナメント1回戦はこの間負けた選手で、少しは不安があったけど、出だしから強気で向かっていって、勢いにのって行けて少ない点数で勝つことができた。
準決勝は予想しなかった選手が、上がってきてびっくりしました。勢いに乗っているからその調子でやらせると、ますます調子に乗らしまうから、最初から強気で行って、また少ない点数で押さえて自分のペースに持って行きました。1セット取ると少し安心してしまいがちで、相手は2セット目取るぞと強気で向かってくると、負けてしまうから、そうならないように2セット目の最初1点づつでもちゃんと強気で圧倒していけば、相手はもうこの子には勝てないかもしれないと思って弱気になってしまうと思います。それを準決勝ですごく思いました。最後に21点取るまで油断しないで、やれて良かったです。
 決勝戦でも気を入れて優勝するんだって、勇気が出て、1セット目自分のペースに持っていけてセット取れました。2セット目は最初の出だしであまりリードできなくて、なんとか食らいついて11点は取られたけど、10点まで追いついてきました。インターバルが終わってからまた相手にポンポンと2,3点取られてしまう場合があって。いつもなら笑顔がなくなって、弱気になっていたけど、今日はちゃんとどうにかしようと、強気で行こうというふうに最後までついてきました。相手もミスしてくれて15点で同点まで行って、冷静にできて最後後半で逆転して勝てて、とても良かったです。 まだ一発目のミスや、前で取れなかったり、動きながらの球のコントロールミスが多いし、まだ取れない球も多いから、そこは直していきたい。でも前よりも少なくなったと思う。出だしと気持ちがすごく大事だということが、改めてわかりました。
 今日は、とても笑顔で強気てできたと思います。これを続けていきたいです。それと足をよく動かせてスピードを速くするもとっても大事だと思いました。足が動いていないと足が止まってしまい、次のシャトルの入りが遅くなってミスが多くなるから、よく動いて足を動かすのも試合の中ですごく大切です。今日優勝したけど安心しないで、優勝したから次負けないように、負けられないという大きなプレッシャーがあるけど、自分に負けないで、それを乗り越えて県大会に向けて頑張っていきたいです。今日は優勝できて本当に良かったし嬉しかったです。これを自信にしていきたい。

(1年でダブルス、2年でシングルス市優勝おめでとう!市大会前日まで関東アカデミーの合宿に参加して、疲労がたまっていたとは思いますが、とてもよく動けるようになって帰ってきました。気合いも十分でした。県大会につなげていきましょう)


 ここまで読んでいただきありがとうございました!今後の選手への力となればと思い本人・保護者の同意を得て、公開しました。赤字はノートへの自分の記述およびその時期の様子を書いています。4回目は中3春季大会~中3最終県強化リーグまでを掲載します。by組長