2020年2月9日日曜日

神奈川県中学校バドミントン部顧問・指導者養成講座その2報告

<ねらい>
 今日の中学校部活動における、バドミントン指導を適切に行うために神奈川県内の中学校バドミントン部指導者に対して、県内外のベテランの指導者や専門家に講義や実技指導を依頼して、日常の部活動指導にいかせるような養成講座として平成27年の講座に引き続き第2弾として行います。
 今回は他県の指導者に幅広く講座を持っていただけるようにお願いしています。
 なお、この講習会は神奈川県中体連バドミントン専門部にお願いして発起人が行うものです。中体連が主催して行うものではありません。


 第2回の養成講座を2月8日(土)横浜市立鶴見中学校に
千葉県西武台千葉中学高校バドミントン部顧問
「高瀬秀雄先生」をお招きして行いました
以下報告します
 
2月8日(土)に指導者顧問18名、参加選手41名で行いました。神奈川の地までわざわざ来ていただき大変感謝しています。ありがとうございました!また、県専門部からは練習用シャトルの寄贈もいただきました。会場校の鶴見中学校バドミントン部の顧問、選手には準備から片付けまで大変お世話になりました。ありがとうございました!
最初に終了後、参加された指導者から、早速お礼のメールをいただきました。1,2紹介します。
こんばんは。遅くにすいません。
今日は指導者講習会に参加させて頂きありがとうございました。
西武台千葉の生徒達の技術、パワー、バドミントンにたいする姿勢、大きさ声神奈川の方にお手本となる姿でした。ノックも全て動画に撮ったので一度整理をしてから先生に報告をして所属先でもやってみたいと思ってます。
 今日は反省会に参加出来なく申し訳ありません。色々とお話ししたかったです。また次回よろしくお願いします。
  また他の指導者からは

昨日はありがとうございました。
目から鱗なことを教わり、忘れていた大事なことを思い出し反省したりと、刺激的な1日となりました。悩んでいるときこそ参加するべき講習会だと感じました。
指導者として、もっと頑張ろう、勉強しようと思えるような素晴らしい1日でした。
ありがとうございました。
3月は市川オープンでどうなるか分かりませんが、またぜひ参加させていただきたいです。

さらに他の指導者からは
 
昨日はお疲れ様でした。
こちらこそ、ありがとうございました。
大変充実した時間を過ごさせて頂き、生徒たちも今日から早速教わったことを意識して、他のチームメイトにも還元していました。
このような機会を頂き、顧問、生徒共々感謝しております。
またよろしくお願いします。
 本当にためになった養成講座だったと思います。ぜひ、所属の選手、ブロックの顧問指導者にお伝えください。まずは西武台千葉高校2年生6名の返事・手の位置に着目してください!返事④連発動画です。by組長
【動画:返事4連発!】

<午前>
9時集合 講習会の意義説明 役割確認 練習開始
9時30分 高瀬先生到着 開校式 
10時~12時 講義 選手は高校生指導による練習
【練習メニュー】
                   ランニング 3分列・1周追い越し・3分フリー  体操
9:45     動的ストレッチ チャイナステップ シナジージャンプ ランジ
10:00    ゴムトレ  各10回×2
                    ①サイド ②前後 ③片足右左 ④回転フォア・ラウンド 
         ⑤連続前・右・左 ⑥連続回転 連続は高低低高
10:30   基礎打ち10分
10:40   ゴムストローク
        ①ヘアピン 20本×3方向 手投げ
        ②ロブ   20本×3方向 手投げ 
                   ③スマッシュ20本×3本  ノック
11:40   試合練習 21-1ゲーム
                  ①シングルス ②ダブルスの順で時間まで
 
【午前講習内容 
指導者自己紹介 講師紹介
神奈川県の年間計画説明
千葉県の年間計画説明
<意見交換>
・県の規模違いもありできることとできないことがある。千葉県では支部で地区練習会を行い、中央練習会への吸い上げを行っている。交流を兼ねて行い、すでに中央練習会としては20年以上の歴史があり、今月2月29日の練習会は182回目になる。
・合宿をしたから選手が強くなるとか、練習会を重ねていくことで強くなるとは思わない。選手の性格や考え方などをその場で確認してその後の指導に役立てることが大切と考える。
・組織的な動きが大切だが、働き方改革などの影響で、他都県では中体連主催の大会が限定されてきて、春季大会や冬季大会の開催が中止になったもののあると、報告を受けました。
・神奈川県の新人戦の開催時期が他県と比べ遅いこと、秋季の団体戦はあるももの、春季の県大会がなかったり、他県にある1年生大会など他都県の年間計画で取り入れら得るものを模索する必要がある。

【講義】
 最初に話しがあったのは指導者として「教えることは伝えること」さらに「伝える=文化の創造」だという話しでした。
自分が経験してきたバドミントンの楽しさを伝えたい。それが選手や地域への関わりにつながっている。楽しい経験を大切にしたい。これまでに間違った指導法、科学的でない指導法を反省しつつ現在があること。
 伝え方と学び方では。「コミュニケーション能力」を高めることとは、「自分と異なる者とのやりとりができること」が大切と教わりました。言葉や、言葉以外で伝えること。障壁を乗り越えることが必要であること。選手へのアドバイスも「言葉」「文字」「絵」などで示すことにより伝わり易くなる。練習中はポイントを選手同士が声に出して伝え合う。(実技動画参考)聞き手側は「聞きたい」が勝っているのだから、教える側がそれに対応しなければならない。
・レベルの違いをどう克服するか?
平常練習はみんな同じ練習をする。下の選手を見捨ててはならない。トップ選手に対しては練習終了後や朝6時からの練習志願をしてくる。それらを続けていくことで、文化が生まれてくる。
・初心忘るべからずの意味
はじめてそのことを志した時の純粋な気持ちを忘れずに、ひたむきに物事に取り組む姿勢だけでなく。未熟な自分を戒め、毎日の練習の始めに昨日の練習を振る返り、今日も頑張ろうと思う心であること。
・バドミントンの特性を考えて練習する。
バドミントンにあう練習を行う。ランニングも体育館を1周するような練習はしない。常にコートを意識させて、コート内でランニングする。(実技指導参考)リアリティーのないフットワークやノックはしない。練習内容に疑いを持って考える。すべてがバドミントンの何につながっているのかを考えるのが大切。
・特性として①前で打つ球の方が決定率が高い ②相手より1本多く打つ、ミスをしない
そのために①ネットを制する⇒オーバーハンドストローク⇒たたく ②ラリーを続ける⇒フットワーク⇒ねばる
・バドミントン-シャトル=フットワーク ダブルスねばる=レシーブ強化
・ミスの中でも「ネットにかかる」と「サイドアウトする」はネットにかけるがよりだめ。
・指導者の成長
A村、B村の話しがありました。現実味がありました。ピアノの指導の話しでした。
A村には「的外れの内容しか教えられない指導者」B村には「的確な指導ができる指導者」そうすると何年後…
A村は「大勢の大人で1人も育てられないB村では「1人の先生で100人のピアニストを育てられる」


特効薬などなく、日々無駄のない手際のよい練習を繰り返すとことが大切と教わりました。
【実技指導】
13時~16時 17時まで個別相談
準備体操 MP(動的ストレッチ)
コート内ランニング 15秒~10秒交代
①左周り右周り ②クロス周り ③くの字周り ④競争 
ジャンプトトレーニング
フットワーク
※コートの大きさを知る。自由に動く、歩数を少なくして歩幅を大きくする。周りの声かけが大切、速く動く急に止まる、競争すると速くなる、足を鍛えるためにジャンプすることが必要だが練習最後に行うと怪我につながる危険ががある。ジャンプとフットワークは西武台の選手が見本をしっかり示してくれてわかりやすかったです。


【動画:コート内ランニング意義1】
 
【動画:コート内ランニング意義2】
 
【動画:コート内ランニング①右左周り】
 
【動画:コート内ランニング②斜め】
 
【動画:コート内ランニングくの字】
 
【動画:ジャンプトレーニング1】
 
【動画:ジャンプトレーニング2】
 
【動画:ジャンプトレーニング3】
 
【動画:ジャンプトレーニング4】
 
【動画:フットワーク動き方指導】
 
【動画:フットワーク後中前】
 
【動画:フットワーククロス】

前で決めるノック
①ラウンド側 ②フォア側 3~4人組 クロスに決める
③前衛ノック 無理な球はネットでつなげる ④前衛2人ノック
※シャトルがバウンドするように決める。周りの選手同士や指導者が声かけをすることが大切。ラウンド側は左手をあげて側筋を伸ばす、左足・頭・ラケットヘッドが1直線になるようにする。
【動画:手投げ前ラウンド側声かけ】
 
【動画:手投げ前フォア側】
 
【動画:前衛ノック】
 
【動画:前衛2人ノック】
後衛のノック練習
①トン・トンノック ト・トンノック ②バック奥ノック ③フォア奥ノック
※足の動き(右左の入れ替え)を擬音のトンやトで声出ししてリズムを作っている。
【動画:トントンノック1】
 
【動画:トントンノック2】
 
【動画:バック奥ノック】
 
【動画:フォア奥ノック】
ダブルスノック
①後衛のスマッシュからライン攻撃 ラウンド側フォア側
②くの字ノック 2本目をクロスに打つ
※後衛がストレートに打ちシングルスのサイドラインをねらって打ち、前衛がストレート球をプッシュする。フィーダーが前衛をかわす球だしもする。後衛が前に出て苦しいときにあえてクロス球を打つ、パートナーが取ってくれることも考えて打つ。
【動画:ダブルスの練習の仕方】
 
【動画:ライン攻撃】
 
【動画:くの字ノック】
 
【動画:くの字ノック逆サイド】
レシーブ練習
①1対多で レシーブ側はバックラインに立ってバックハンドでレシーブする
②クリヤーからスマッシュ、ドライブ、ヘアピン交代
※コートのポジションでレシーブする練習ではなく、バックラインで行うのか、スマッシュを打つ側がミスをしてネットにかけないようにするためで、ラリーを切らさないで1分程度の短い時間で交代して行った。
【動画:レシーブ練習】
 
【動画:クリヤーからスマッシュ、ドライブ】
<反省>
 ただただ感謝の思いです。昨年の8月31日に関東大会50回記念祝賀会でお願いしてはや6ヶ月目、昨日それが実現できました。一流の選手指導者は違うと何人もの方が感じたはずです。本当にありがとうございました!この経験を伝えていくことが大切だと思います。指導者の方も動画撮影を熱心にされていました。ぜひ所属のチームに帰って伝えてください。
 16時に全体指導終了後も髙瀬先生に質問する列が長く続きました。皆さんに書いていただいた質問事項を掲載します。ぜひご確認ください。
 
髙瀬先生からお礼のメールが届きました。
 こちらこそ大変お世話になり、お心遣いまで頂戴し恐縮しております。
また、1日の模様を丁寧にまとめて頂き驚いています。
選手達にもきっと良い思い出になったと思います。
今後ともご指導のほどよろしくお願い致します。
先生ならびにチームの皆様のご活躍を心より祈念申し上げます。
                                         御礼まで。髙瀬












 次回は3月14日(土)川崎市幸スポーツセンター大体育室。研修室で行います。この回は松尾が講習します。ぜひご参加ください。申込みは新規の方は3月1日までに、申込書で、継続参加の方はラインでお知らせください。お知り合いの指導者を招いてください。川崎ジュニアバドミントンクラブの通常練習会としても実施します。よろしくお願いします。by組長


会計報告 独立会計
収入 指導者18名:14400円 選手:41名:12300円 合計26700円
支出 シャトル代 37840円  
収支 -11140円
【動画:最後の圧巻?の準備体操をどうぞ!】




第3回目にヨネックスの島田大輝さんが参加します。
島田大輝さん 北海道芽室中学校
→埼玉栄高校
インターハイにて2年連続団体戦優勝
インカレ単ベスト8、2016年度全日本社会人大会複3位
 2016年度ナショナルB代表選手でした。
 
日本体育大学⇒ヨネックスです。
  
 第3回の講習会が決まりました。埼玉県の講習会を調整中で、4月以降に第4回として行います。その関係で第3回は自分の方で行います。「あるべき顧問の姿」と「神奈川県強化に関する提言」として行います。奮ってご参加ください。