2022年2月23日(水)幸SCで行われた「BADMINTON ATHLETEに学ぼう!YONEX講習会PartⅡ」の報告をします。選手11名(5名当日欠席)指導者・保護者9名役員8名YONEXから1名の合計29名で行われました。今回も参加ありがとうございました!
新型コロナウイルス感染拡大によりバドミントンをする環境が大きく変わり、川崎市内の小中高の選手も将来になかなか明るい希望を見いだせなくています。そこでBADMINTON ATHLETEを招いてバドミントンの楽しさや将来の希望を抱かせるプロジェクトを行います。
この講習会は川崎ジュニアバドミントンクラブ(KJBC)が主催・計画・主管して広く市内全域に呼びかけて行うものです。
試打用のラケット・シューズ |
YONEX(株)は「独創の技術と最高の製品で世界に貢献する」を経営理念に掲げ、バドミントンラケットを皮切りにテニス、ゴルフなどのスポーツ用品製造販売事業を展開している企業です。昨年創業75周年を迎えました。今回は小倉由嵩さんを招聘して行う予定でしたが、体調不良のためYONEXからは牧野一馬さんがきていただき実施しました。
また午後の講習会はウエンブレーの鈴木利之さん(中央)、川村広大さん(右)、フジの吉田祐基さん(左)に講師をお願いして実施しました。急なお願いに対応していただきありがとうございました。
午後1時30分~4時まで
<ウエンブレー・フジ合同講習会>
目的:
その1・2・3:動きのスピードアップ!
そのなかでもしっかり打てるよう!
その4・5:正確にスマッシュスマッシュレシーブをして
チャンスを作ろう!
その1:ステップ走(川村広大さん指導)
※動きをアップ走で取り入れて、体温上昇をはかり同時に動きのスピード足の運ぶ方を学びました。その一部を動画でどうぞ!
【動画:ステップ走】
その2:ノックによるスマッシュ…プッシュ(鈴木利之さん指導)
※フィーダーは選手の対角に立ち、前後にロブを上げる。後ろの球はやや浅めで、前の球は浮いた球を出す。選手はスピード感を持って前後に動き正確にスマッシュを打つ。左右のフィードで行いました。
【動画:スマッシュ…プッシュ 指導】
【動画:スマッシュ…プッシュ 選手】
、
その3:手投げサイド+スマッシュノック
※サイドの球はノーマルで左右に球出しをします。その中でスマッシュを打たせる球を入れます。はやい動きのなかで対応できるようにします。上に投げるシャトルは指導者はオーバーハンドで投げると選手の反応が早まります。30本で行いました。
【動画:手投げサイド+スマッシュ】
【動画:上から投げる理由】
その4:半面スマッシュレシーブ
※30本正確にレシーブします。最初はネット、次はロブとしてノーマルで行います。Ⅰミスはフリー、2ミスからジャンプ。ネットの返球は甘くならないように、ロブは浅くならないように注意して行います。
【動画:半面スマッシュレシーブ 指導】
【動画:半面スマッシュレシーブ 選手】
その5:スマッシュレシーブから攻撃へ
※半面VS全面で行う。全面のオープンスペースをねらって返球して、甘く返球された球を作り、ドライブで切り返してネット前のチャンスメーキングをする。ドライブで切り返す時はラケットヘッドを立てて振ることが大切!
【動画:スマッシュレシーブから攻撃 指導】
【動画:スマッシュレシーブから攻撃 選手】
皆さんからの反省
・今日はありがとうございました。お疲れ様でした。
基礎練習ではミスをしない。とても大事なことだと思いました。指導者の方と打たせていただけて得るものがたくさんあったと思います。
試打ラケットもたくさん持ってきていただいて、ありがとうございました。このような機会があることがとても有難いことだと意識して、練習をして欲しいと思います。<保護者>
・今回は部活の都合で午後からお邪魔しました。宿泊練習会の時よりも指導者とできるだけ打てるように積極的に動きました。個別会の時では指導者と打てるように誰よりも先に頼みました。指導者に聞きたい質問が沢山あるので次川崎ジュニアに来た時には今回よりも質問していきたいです。<中学生男子>
・私は、今日の講習会に参加してたくさんの事を学びました。特に、「フットワークの練習法」を学びました。
コートの中をどう、動くかによって、動き方の意識が変わったりしました。もし、大人数にやる場合を想定してフットワークの順番を考えると思ってる以上に難しかったです。
私は、普段のフットワークの練習で早く動くことを意識しすぎて動き方やラリーを想定してできてなかったので、これからは今日学んだことをいかして練習していきたいです。
一日練習、ありがとうございました。<小学生女子>
・今日は4か月ぶりの川崎ジュニアでした。受験勉強しかしていなかったので、体を動かすこと自体が久しぶりで、体力の限界でしたが。。。やらないともったいないと思ってしまい、頑張ってしまいました。
やはり川崎ジュニアで過ごす時間は特別で、そのことが、どんなにしんどくても体を動かす原動力になってくれるのだなと改めて思いました。
これからの高校生活も、自分に与えられた環境に感謝をして、大切に過ごします。貴重な機会をありがとうございました。楽しかったです。<中学生女子>
・今日は講習会だったので、いつもよりも色んなことを考えてバドミントンをすることができました。なかでも、相手の返しを想定しながら行うフットワークがとても印象に残りました。実際普段からやっているはずのことなのですが、自分たちで考えることによって、よりしっかりと練習の意味を想像しながら取り組むことができました。
個別会では、指導者さんと試合をさせて頂きました。いつも『ミスをなくす!!』と思っていましたが、発想の転換で、決められるまでガマンすることを心がけようと思います。
しっかりつないで、チャンスを逃さずにきっちり決められるように、練習していきたいと思いました。
たくさんの指導者さんと関わって、たくさんアドバイスをもらえたので、一つ一つ振り返りながらバドミントンをやっていきたいです。
どうもありがとうございました。<小学生女子>
・やっぱりまだ早く動いたり、体勢を保ったり、シャトルに追いつく目標にはまだ遠いけど、今日は丁寧に打つ事ができた。
次の練習ではシャトルに追いついて打つ事と、コミュニケーションがいまいちだったのでコミュニケーションをたくさん取る事と、早い球を打たれると体勢が崩れてしまうので、体勢を崩さない事の3つを目標にして次は練習したいです。
色々な事を習って、自分の悪い所もいい所もあったから、全ていい所になれるようにしたいです。<小学生男子>
・実技練習では、アドバイスをと中と中もらって次の人にやってうまくいけたのでいかせたと思う。練習では、強い球をドライブでかえしあいてをせめることやうつちょくぜんにあいてがいる所をかくにんしてすぐにきりかえす、そしてういたのをすぐに決めるなどのいしきができたからまつお先生と鈴木さんのペアのやつに点をとることがすごくできたので、それも使ってしあいにむけがんばる。
そして自分のクラブのコーチのアドバイスや練習や川崎ジュニアのを使いわけ、くらべてじかいの練習のこともいかしてもうすぐの大会に使いゆうしょうするのがもくひょうだけど、もしまけたらすぐまけたりゆうとコーチにしあい中いわれたことをノートにまとめ、それを次のしあいにいかすこともできるからもっとレベルアップさせていきたいので、次のれんしゅうも楽しみにしてます。本日の練習、ありがとうございました。<小学生男子>
・コロナ禍で感染対策をしつつの講習会、とても意義のある練習で、選手達にとってはかなり贅沢な練習でした。
自宅にて「なかやまきんにくん」のスロートレーニングをもう一度見て行おうと思います。ありがとうございました。<保護者>
・有名な方も、普段お世話になっている指導者さんやコーチも、毎回同じことを伝えくださっていて、それこそが本当に大切なことなのだと、改めて感じました。
まだまだ未熟なので継続は難しいことですが、川崎ジュニアに参加するたびに気付きを与えてくれます。
この特別な機会に感謝しつつ、いつもバドミントンが出来ている日常により感謝して過ごしたいと思います。どうもありがとうございました。<保護者>
・指導者さんに、フリーをやってもらって
自分が動き、指導者さんの場所に返すのを行って、いつもより、動きができるようになりました。ラリーを続けられ、自分の課題だった1歩前に足を出すことが自然と出るようになりました。途中で体力が無くなり、追いついていけないことがあったので、体力が持つように
ランニング、静的、動的ストレッチを覚えて基礎体力をつけていきます。
目標 体力をつけ、練習、試合に本気力が維持できるようにする。<中学生女子>
・今日はありがとうございました。
ウエンブレーさんとRSフジさん、合同の講習会はすごく特別なことでとってもためになりました。
個別会も開いていただき、私が苦手な前を練習させていただきました。私は手を出しながら行けないので、最初から手を出せるような練習をお願いしました。
苦手でいつも言われていてなかなか治らなかったのですが、1個1個細かく教えていただいたので、少しずつですが、治ってきました。
まだまだですが、前よりかは良くなったと思います。
これからも教えていただいたことを、しっかりと意識し、実践したいと思います。
本当にありがとうございました。<中学生女子>
・午後から参加し、積極的に強い指導者の所へ行って、きついノックを出してもらったり、始めてやるステップや、ハーフ球をスマッシュで打ち、前でプッシュを30回などの練習も始めて出来て、ミスを絶対にしない意識を持つことができました。
これからは、学校でステップを試したり、チャンス球をミスしないように練習して行きたいです。<中学生男子>
次はあなたです……
写真集
午前 9時30分~12時30分
KJBC講習会
「昭和の練習方法」VS「令和の練習方法」
自分がバドミントンを始めたのが、大学1年生の年、昭和48年(1973年)でした。まもなく50年になります。自分が指導されてきたことや、若い時期、教員としてバドミントン部を率いて指導してきたことなどの昔の指導法と現在のジュニアクラブで指導していることを比べてみました。皆さんの部活動やクラブでの指導ではどのような指導(練習)をしていますか?
昔の指導法が全てダメという訳ではなく、今も変わらないこともあるとは思いますが、スポーツ医学の進歩や道具の進化はそれを越えるものがあります。そこを取り入れてこその「令和の指導法」だと考えています。
今回これまでのまとめとして実施しました。
目的:
違いを感じ取り、今の指導にいかす
活動に対して 指導者は…
指導する内容として
技術の習得+人間力を身につける
↓
生涯スポーツにつなげる
新しいことを取り入れて、経験値のみでの指導から脱却する
これまでの通常練習会でお話ししたことを踏まえて講習しました。
その1:オーダー用紙
※次のオーダー用紙をご覧ください。Aの方は選手の名前を書いて提出する方式です。Bはすでに選手の名前が書いてあって出場する種目の記号(S1,D1…)を記入するものです。
Aの用紙を使った大会で名前の重複記載があり、出場できなくなる選手がでました。Bの方は主にパソコンでの運営ソフトを使用した際に使うものですが、先ほどの大会での事例を受けて、Bの方式にパソコンを使用しない場合にも、コピーをして使ってきました。
何か不都合が生じたらそれが選手の不利益につながらないように、改善していく必要があると思います。それが今回のねらいです。
その2:報告書作成
※まだデジカメが普及していなかった時から大会の連絡や結果報告を発行していました。平成6年の北海道旭川市で行われた「第24回全国中学校バドミントン大会」を視察した際に、大会速報に白黒ながら選手の写真が掲載されるようになりました。それまでは選手名や得点、トーナメント表ぐらいしかない速報でしたが、一変しました。
次の年が川崎全中だったので、早速取り入れました。そしてカラー印刷(でもまだ2色印刷)にして発行しました。とても好評でした。
部活動でも写真係を作り、好感度・高速撮影が可能なデジカメを購入して、打ったシャトルが写り込むような画像を撮影してくれました。大きな大会に行くと業者がパネルを作成販売してくれますが、これを自分で作り選手やOBに配布しました。良いと思ったことを積極的に取り組む姿勢が大切だと思います。
その他にも応援旗・横断幕・インターバル中の応援・トランシーバー使用・校章がプリントされたユニホーム・はちまきなど…大きな大会で行っていることを市大会や県大会の会場で披露してきました。最初は抵抗感があり、批判もいただきましたが、その意味が浸透してくると、多くの学校が取り入れてくれるようになりました。そんな姿勢が大切と考えます。
その4:文字フットワークVS番号フットワーク
※1/22の通常練習会で話しました。再掲載します。
N・M・Z文字フットワークVSシャトルに合わせたフットワーク
教員になりたての頃:その1…
なかなか指導法が確立せず、経験したことだけで指導していた時期がありました。そんな時にバドミントン部顧問の教員仲間で「夜練習会」が毎週火曜日等に行ってくれました。当時の最新の指導法を学んで来た方がいて、伝達していただきました。「チャイナステップ「ブラジル体操」「回内・回外の理論」「ダブルスの練習方法」「シングルス選手の養成の仕方」「他県の指導者との交流」…至れ里尽くせりでした。そんな中に「N・M・Z文字フットワーク」もありました。部員数が多く100名をさばくには取って置きの方法でした。当時はよくやっていました。
しかし、体力はつき動きも出来ましたが、試合には役立ちませんでした。実際のシャトルの動きに合っていなかったからです。Nで言うと、3番でスマッシュを打って、4番でネットに来たシャトルをプッシュ!その返球が2番に来てまたスマッシュ!さらにネットに出て1番でプッシュの流れです。赤字のところが実際の返球ではありませんでした。プッシュした球が奥までくることはなかなかありません。しかし、全面1人の指示フットワークでは人数が進みません。
今回は参加選手・指導者に番号フットワークを考えてもらいました。ポジションでロングサーブを打ち、その後相手が打ったシャトルに合わせて動き、次に自分が何を打ち動くのかを考え、3点もしくは4点で動きを作りました。そして順番にスムーズに進行できるようにしました。
<例> 3-2-4
(相手)ラウンド奥にクリヤー→(自分)クロスドロップ→(相手)ストレートロブ→(自分)クロススマッシュ→(相手)ストレートヘアピン→(自分)プッシュで決める
動画では3-1-2-1と1-2-4を紹介しています。ご覧ください。また最初と最後の場所が同じだとスムーズに進行しないことが体験できました。
【動画:番号フットワーク】
その4:基礎打ち
※オール系の基礎打ちから脱却して、交互系の基礎打ちへと動きを入れて実施しました。へピンは2回から3回として行います。ドロップ交互・クリヤー入りドロップ交互・スマッシュ交互・スマッシュ2回レシーブを実施しました。
その5:スロートレーニング
※1/30に実施しました。再掲
指導者資格の講習会で習いました。また、スロートレーニングはNHKの番組で取り上げらた「ピントレ」というものです。
筋肉には遅筋タイプ1(赤)・速筋タイプⅡb(白)・ピンク筋タイプⅡa(ピンク)があります。
それぞれに特徴があります。組長調べ
速筋を鍛えるためには高負荷が要求されるので、小中学生には怪我につながりやすいです。また遅筋を鍛えることは体幹を鍛えることにつながり必要なことです。しかし速筋も作りたいときに、無理せずピンク筋というやや負荷があり高回数の「スロートレーニング」が必要になります。また年をとって速筋が不足して来たときにも効果的なトレーニングです。
このトレーニングはゆっくりとした動作で行うトレーニング方法です。動作中に力を抜くことなく、終始力を入れて動作をするということです。それによって筋肉は力を込めると硬くなり、血管を押しつぶすために血液の流れが止まります。この低酸素状態が必要とされています。(無酸素状態:速筋の鍛え方)
今回は「4秒程度かけてさげて、2秒停止、4秒かけて上げる」という動作をしました。さらに高負荷にするには、8秒にしたり、手を上げ下げするとよいと聞きました。
ひざを前に出さないように姿勢を保って行ってください。
①スクワット ②プッシュアップ ③クランチ
④レッグランジ ⑤ベントオーバーアームプル ⑥ヒールタッチクランチ
【動画:スクワット】
【動画:プッシュアップ】
【動画:レッグランジ】
【動画:クランチ】
その6:こなす練習VS到達度設定練習
※以前は「こなす練習」ばかりしていました。「こなす練習」とは回数や時間を決めて繰り返し行う練習方法です。技術を身につける練習方法で、とても必要ですがこればかりでは試合に役立つ練習になりません。身につけた技術を試す練習が必要です。
そのためには「ノーミスでつなげる」「ネットインを何回出来るか?」「筒を何本か倒す」「1分間つなげる」…などの「到達度を設定」する練習方法が必要だと思います。
さらに選手の技量を考えて「段階的に指導」することも大切です。
今回は20本ノーミスで次の段階へ
その1:半面ドロップネットNR
その2:全面ドロップネットNR
その3:全面スマッシュネットNR
※8人中3名30分で達成できました。
【動画:半面ドロップネットN】
【動画:全面スマッシュネットR】
会計報告
参加費 選手1000円×16名=16000円 指導者2500円×3名=7500円
講習会基金残高125245円
シャトル35700円×2=75000円
プリンター購入 37593円
体育館利用30370円 指導者食費 2168円
記念品代金4500円 郵送料840円
125245円+16000円+7500円-75000円-37593円-30370円-2168円-4500円-840円=-1726円 通常練習会に繰り越し
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。