2021年5月10日月曜日

462日ぶりの中央支援学校 通常練習会報告!

  昨年2月2日以来の中央支援学校での通常練習会が462日ぶりに
5月9日(日)開催されました!新型コロナウイルス感染拡大防止対策に則って行いました。校舎側の窓が開けないので、換気不足になることが懸念されて施設開放が再開されないでいました。校庭側の窓を開けて、さらに用意していただいた大型扇風機を外側に向かって回して換気を行いました。


 選手22名、指導者高校生5名、大人5名で行いました。今回の練習会は3日に行われた「GOSEN講習会の振り返り」と、
普段の所属団体での「練習方法見直し」を主眼にして行いました。

GOSEN講習会振り返り
その1:動的ストレッチの効用
動くための準備:
①心拍を上げる ②筋への血流を増す ③コアの体温を上げる(約1°)④神経系の機能を目ざまさせる ことが必要です。それが「動的ストレッチ」(ダイナミックストレッチとも言います)です。動的ストレッチ⇒UP 静的ストレッチ⇒DOWNと理解しましょう。
※まだ所属団体で行っていなければ学習してください。自分が指導に行っている高校でも、怪我人が多数出ています。急に強度が高い練習を行ったり、終了後ダウンをしなかったりすることが怪我につながります。なかには体操すら行わないで練習開始する学校もあると聞きました。時代は変わっています。指導法を学んでください。残念です。

【動画:すもうスクワット】

その2:対角線ノックの川崎ジュニア的方法
※必ず簡単な方から練習することが大切です。右利きの後ろがフォア側になる方から始めましょう。そして「段階的指導法」・「到達目標設定練習」を採用して、「こなすだけの練習」にならないようにすることが大切です。これが「練習方法の見直し」です。


【動画:対角線ノック指導】

【動画:対角線ノック選手】

「こなすだけの練習」:フリー配球の2分と決めて、その練習を繰り返す練習方法。
「段階的指導法」・「到達目標設定練習」:20球ミスなしという設定目標、配球を基本・応用と切り替えて行う練習方法。
どちらも効果はあると思いますが、後者には「選手のやる気の意識の高揚」がそこに生まれます。

 今回足に怪我をしている選手がいました。「壁打ち」をしていいですか?と聞いてきました。さてどんな指示をしますか?
その1:「いいよ20分ぐらいしたら」
その2:「20球持ってミスしたら球を変えて200回打ちなさい」
 どちらが「選手のやる気の意識が高揚しますか?」自分はその2を指示しました。選手は200回を越えることに成功しました。次回はスピードも加えようと指示します。(2分間で何回打てるか?など)

 午後にはオールショートロングアタック(オールロシア)の話しもしました。以前はこの練習を多くしていました。「こなすだけの練習」です。
 2分間でサイド交代をして2分×5=10分間続けてコートに入る練習でした。指導者も大変です。部員が15人いてコートが3面ならば、1コート5人なので10分×5回=50分コートに入りっぱなしになります。指導者にとっても「こなす練習」になってしまいます。それを変えて行かなければなりません。

 どんな方法でよいのですが、20本NRの半面ショートから始めて、1分30秒ミスなし3点ショートとつなげていくことにより「こなす練習」から脱できます。すべての練習を見直してみてください。

 またフィダーにも技術が必要です。
基本の「スマッシュを打てる球出し」と「クリヤーでしか返球できない奥の球出し」「低く追い込みクロスのカットで返球させる球出し」ができないと、選手は成長しません。指導者が選手を伸ばすキッカケを与えるのです。

その3:2点返しについて
「到達度目標設定練習」として行いました。N(順番を決めて行う)R(順番がない練習)
さらに記録を取ることも大切です。それに目標を設定することも必要です。




【動画:2点返し1】

【動画:2点返し2】


アタックの練習・レシーブの練習
その1:アタック練習:コース練習 声での指示 姿での指示
その2:アタック練習:打ちかた 回内回旋を意識して
※アタックはコースと角度、スピードが必要です。ノッカーが選手が打つ直前に「センター」「フォア」「バック」と指示してコースの打ち分けの練習をします。また、選手を立たせてラケットを構えさせて、打つ前に「センター」「フォア」「バック」に構えたところではない場所に打ち込む練習をします。今回は紹介のみでした。
その2ではラケットの振りが出来ていない選手はすぐに直す必要があります。腕を降る前にラケットを振るようにしましょう。
【動画:アタック練習コース】

【動画:ネット前3本スマッシュ】

その3:レシーブ練習:4方向手投げノック
その4:レシーブ練習:3つの返球方法
その4:ゴムレシーブ:2本エース 3本ミスで交代

【動画:レシーブ練習4方向】

【動画:レシーブ練習切り返し】

【動画:ゴムレシーブ指導】

【動画:ゴムレシーブ選手】

コースと返球方法が大切な技術です。ひとつひとつ獲得することが大切です。出来ないことを無くすようにしましょう。これは確実に身につけたい技術です。
「ストレート前「クロス前」「ストレートロブ」「クロスロブ」の4方向に返球します。あしの動きとラケットの振りを連動することが大切です。また、クロスを打つ際に、始めから面をクロス面にしないことストレート面を作って、回外をしてシャフトを打ちたい方向に向けて打ちます。
 また返球方法では「小さく」「大きく」それと「切り返し」を身につけましょう。ノック形式で12本スマッシュを打ってもらい1球目は「小さく」返球、2球目を「大きく」返球、さらに「切り返し」て前に出てプッシュして1セット、これを3セット行います。
っこでは「完成形」としての最後のプッシュまで3セット中何回出来るかを競います。
 ゴムレシーブでも同じです。「切り返し」てエースを2本とれば交代ですが、その間にミスを3本したら交代でジャンプ10回とっこでも「到達度」を意識させます。2本とった選手はご褒美?がもらえます。

コーディネーショントレーニング
<再掲>
この日はトレーニング理論の勉強をしました。選手の発達時期に合わせてトレーニングを計画することが大切だと改めて学習し直しました。アメリカの人類学者「スキャモン」が提唱した「発育曲線」(1928年)を知っていますか?

スキャモン曲線
一般系・生殖器系・リンパ系と神経系の発達を20歳の時点を100%としてグラフ化したものです。その中でも特に運動能力に関わるのが「神経系」(青のグラフ)です。5歳までには80%に達し、12歳でほぼ100%になると言われています。一度形成された神経回路は一時記憶から長期記憶になり、一生ものの力となり形成されていきます。
 プレゴールデンエイジ(3~8歳:幼児~小学生低学年)では、さまざまな経験から体の使い方を覚え、将来的な運動能力の基礎が作られます。言葉に反応できる時期になります。
 ゴールデンエイジ(9~11歳:小学生高学年)ではスキルの獲得が見られ、自分の思うとおりに体が動かせたり、他者の動きを見て吸収できる(ミラーニューロン)時期です。この時期で得たものが一生ものになります。しかし、一般系の発達はまだまだなので、筋力やスピードをつける時期ではありません。
 ポストゴールデンエイジ(12~14歳:第2次成長時期)では、体が大きくなりパワーやスピードも増してくる時期になります。また男女差や様々なアンバランス(反抗期)もでて来る時期です。
それ以降はインデペンデントエイジ(中学生後半~大学生)と言われ、落ち着いた時期を迎えます。
  • プレゴールデンエイジ→運動の動きを覚えて基礎をつくる時期
  • ゴールデンエイジ→高度な技術を習得してスキルを伸ばす時期
  • ポストゴールデンエイジ→身体能力を向上させる時期
  • 従って、この大切なジュニアの時期の今、大切にしていきたいトレーニングは、まず「神経系」そして、その後「持久力系」さらに「筋力系」を鍛えるとよくなります。

     そこで、紹介されたのが「コーディネーショントレーニング」です。講習会ではさまざまなトレーニングの一つとして教わりましたが、自分的に興味があったので終了後学習してみました。
     このトレーニングは「筋肉」「持久力」を向上させることを直接の目的とせず、目や耳から入って来た情報を「脳」が判断して、体の部分を伝え、効率よく動かすことの能力を向上せせるのが目的になります。神経系の発達が最もよいゴールデンエイジの時期に行うことで、コーディネーション能力が向上し、一時記憶から長期記憶になり、一生ものの財産になります。
     コーディネーション能力は7つの要素からなるそうです。

    ①リズム能力:リズムに合わせて上手に身体を動かすことができる。
    ②バランス能力:崩れた姿勢になっても、即座に修正することができる。
    ③変換能力:状況変化に対応して動作を切り替えることができる。
    ④反応能力:合図に反応して正確に対応することができる。
    ⑤連結能力:身体の部位を同調させることができる。
    ⑥定位能力:動いているものとの位置関係を掴むことができる。
    ⑦識別能力:道具を上手に扱うことができる。

    今回は①手足じゃんけん ②マリオネット ③リアクションパス ④トスパス
       ⑤筒キャッチ ⑥筒けん玉 ⑦卓球ヘアピンを行いました。様々なメニューを開発するとよいと思います。また行います。ぜひ部活動の外練習等で行ってください。今しか取得できない能力です。
    【動画:手足じゃんけん高校生】

    【動画:手足じゃんけん】

    【動画:マリオネット】

    【動画:リアクションパス】

    【動画:トスパス】

    【動画:筒キャッチ勝負!】

    【動画:筒けん玉勝負!】











    反省
     再来週はYONEX講習会が開催されます。どうか選手・指導者の参加を要望します。またとないチャンスです。まだ申し込んでいない方はお急ぎください。ぜひ勉強してください。特に指導者の指導力が向上しないと選手の力量は伸びません。
     今回も普段の練習方法の見直しをしました。あなたの部活動のメニューはどうなっていますか?昔ながらの練習をまだしていませんか?時間は有限です。練習できる時間はなおさら短いです。学生の現役時代はさらに短いです。高校生は今週のインターハイ予選に負けてしまえば5月で引退です。今こそ学ぶ時間です。この機会を活用してください。

    あいさつ、お願いします、ありがとうございました、回数を数える、ミスを数える、シャトル渡しのマナー、ナイスファイトの声出し!が足りません!次回に期待
     次回は12日(水)小杉小での夜練習会です。17時~20時です。参加希望の方は連絡ください。遅れて参加も大丈夫です。今後の強化練習会が通常練習会に代わるかも知れません。追って連絡します。by組長

    追伸 Tシャツ注文今週中です。よろしくお願いします。

    会計報告
    今回参加費 8600円 シャトル代金54000円

    前回まで -74017円
    今回で  -74017円-54000円+8600円=-119417円

    基金本日2500円 これまでで113175円+2500円=115675円

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